○○が来た~!

生理きました!!
ちゃんとした生理が来ました。
ホルモン剤なしで、生理が来たのは、いつぶりか覚えていないくらいです。

生理不順・不正出血で来院1カ月翌日、35歳患者様からのラインです。
7年間不安と苦しみの中からの安堵の瞬間でした。

この患者様は、25歳で多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断されました。
20代でお子様二人出産され23歳二人目を御出産された後頃から不正出血が始まりました。
その後生理の周期も狂い始め定期的に生理が来なくなり、今では無排卵となって、出血がダラダラと続く日々となっていました。

1回目の施術
⓵先ず、身体の姿勢バランス(首が回らないという訴えもあり)を整えて体幹を良くするところから始めました。⇒骨盤と頸の矯正(ソフトカイロ施術)
特に腰椎3番と5番横のツボと仙骨のツボを入念にトリートメント(指圧)を施す。
⓶その後、おなかの整体(女性ホルモンバランス療法)を施して気血バランス・ホルモンバランスを調整する。
⓷次にあたまの整体(頭蓋骨調整)を施し自律神経バランスを整える。
⓸最後に、鍼(はり)治療をして1回目の施術を終える。
2回目の施術
前回の施術以降からだは軽かった。くびの回旋については前回の治療後違和感ない。
2日前に腰から右鼠蹊部にかけて異常な汗をかいた。
前回同様ソフトカイロ・おなかとあたまの整体・鍼の施術を施す。

3回目・4回目の施術も同じ方針で施術を施す。
ただし、おなかの整体でのツボ取りがそれぞれのホルモンバランスが良くなって鍼の刺す箇所が減ってきた。

5回目の施術では、新しく子宮に刺激を入れるテクニック(手技)を加えてみた。
2~3日前から胸が張って、腰の痛み(生理痛)が出て、子宮の変化(婦人科で診察)があることを指摘された。

この日の翌日生理が来ました。
その後生理は普通に終わり、不正出血もなく身体の調子は良い。

現在は、次の整理が予定通り来るように施術を続けています。
半年正常に生理が来れば問題ないでしょう。
ただし排卵が来るかどうかは、経過をみないとわかりません。
排卵しなくても婦人科の先生は、子供がいらないのであれば特に問題はないとおっしゃっていたとのことです。

東洋医学は、その人の持つ自然回復力を手助ける医術です。
本来ならば自力で回復するよう身体には、治癒力を備え持っています。
自力で回復修正出来ないと病気が進行するのです。
我々鍼灸師は、患者様の身体の状態を診て施術を行ないます。
西洋医学の検査結果でマニュアル通りの治療ではありません。

 

あたまの整体は、自律神経バランスを整え、おなかの整体は、女性ホルモンバランスを整える手技です。

いずれも優しい刺激で、頭(頭蓋骨)・手足のツボを押します。(または、鍼(はり)をします。)

期間は、人によって違いますが今回の症状では、週一回のペースで3ヵ月を1クールとしています。

 

 

【多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは】
多嚢胞性卵巣症候群は、卵巣で通常より多くの男性ホルモンが分泌されることによって卵胞(卵子を育てる袋)の成熟に時間がかかり、排卵しにくくなる病気です。これにより月経周期が長くなる・不規則になるといった月経異常が引き起こされます。また男性ホルモンが多いことから、にきびが増える・毛深くなる・体重が増えるなど全身にさまざまな症状が現れる特徴があります。
治療では症状、妊娠の希望の有無に応じて生活指導、薬物治療などを行います。
*原因
多嚢胞性卵巣症候群は、卵巣内での男性ホルモンの分泌量が増加することが原因と考えられています。男性ホルモンの分泌が増加するのは、血糖値を下げる“インスリン”というホルモンのはたらきが弱まるためです。男性ホルモンは卵胞の発育を抑制する、卵巣を包む膜を厚くする作用を持つため、正常な排卵が起こりにくくなり多嚢胞性卵巣症候群を発症するとされています。
また脳の下垂体から分泌されるFSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体形成ホルモン)の分泌バランスが崩れてLHの分泌量が増えることにより、卵胞の成熟が遅れることも発症原因の1つとされています。
*症状
多嚢胞性卵巣症候群は排卵が起こりにくくなるため、月経周期が35日以上になったり、不規則な月経周期になったりするようになります。また排卵が起こらない排卵障害により、妊娠しづらくなることもあります。さらに多嚢胞性卵巣症候群では、男性ホルモンが増えることでにきびができやすくなる、毛深くなる、体重が増える、声が低くなるなど全身の男性化が見られるのも特徴の1つです。
多嚢胞性卵巣症候群の患者はインスリン血症や脂質異常を伴いやすく、糖尿病、メタボリックシンドローム、心血管疾患、脂肪肝を発症するリスクが高くなります。そのほか、月経周期が乱れやすいため子宮内膜が異常に増殖することによる子宮内膜増殖症の併発や子宮がんのリスクが高くなるとの報告もあります。